暗号資産業界入りたての新卒女子が流行りのNFTについて調べてみた（初心者向け）

投稿者: | 2022-06-23

＜自己紹介＞
A型の新卒女子
中学高校時代は海外に在住、大学では経営学を専攻
どうすればお金を稼げるのか、お金に関する知識が欲しいと思い金融系の就職を目指す
これから伸びる業界が良いと思っていたタイミングで暗号資産に出会い、新卒でOKCoinJapan に入社、マーケティング部所属
趣味は漫画・アニメ 最近ハマっているのは『アオアシ』
NFTとメタバースにも興味あり 『サマーウォーズ』、『竜とそばかすの姫』が現実にできることに感動

これから主にNFTやメタバースに関する記事を書いていきますので、応援よろしくお願いします！

目次

NFTとは

ノンファンジブルトークンの略で、偽造できない鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのことです。
従来、デジタルデータはコピーできるため資産価値がないとされてきましたが、ブロックチェーン技術を用いることによってデータのコピーや改ざんができなくなりました。


NFTの4つの特徴

  • 代替不可能で唯一性がある
  • 誰でも作品をNFT化できる
  • 破損や紛失するリスクがない
  • NFT化するときに様々な条件を設定できる

代替不可能で唯一性がある

ブロックチェーン技術を用いることによってデジタルデータのコピーや改ざんができなくなったことで、データに唯一性をもたらすことになりました。
例えば、Aさんが100円玉、Bさんも100円玉を持っていて交換したとしても同じ100円玉を持っているという状況は変わりません。言い換えると、同じ価値であるものは代替可能ということになります。

しかし、AさんとBさんがそれぞれ持っているNFTを交換しても同じ状況にはなりません。それぞれのNFTに固有のIDや情報が付いていることで、唯一無二の価値があることを証明することができるようになりました。


誰でも作品をNFT化できる

ブロックチェーンと聞くと、コードや計算が必要では？と思うかもしれませんが、難しい知識がなくても自分が作った作品（絵や音楽など）をNFT化することができます。

作ったデジタルアートをNFTとして出品するには、一般的に以下の3つのプロセスが必要となります。

・NFTを出品するための暗号資産を購入する暗号資産取引所の口座開設

・サービス内で使われる暗号資産を保管しておく場所（ウォレット）の作成

・NFTを売買できる専用のサービス（NFTマーケットプレイス）に登録

実際に小学３年生の男の子が、夏休みの自由研究に作った作品をNFT化し、そのうち計3点はが販売当時の日本円価格で合計約240万円もの値段が付きました。


※引用：OpenSea　ピクセルアート「Zombie Zoo Art」

まず、ピクセルアート（ドット絵）を描ける無料のアプリをiPadにダウンロードして絵を描き、もともとNFTに興味を持っていた男の子の母親がOpenSea（NFTマーケットプレイスの一つ）のアカウントを開設して販売を始めたとのことです。

さらに、多くの方に作品を知ってもらうために、英語で発信する用のツイッターやインスタグラムを開設して投稿を続けた結果、8歳の子供が描いた絵という珍しさと有名な音楽プロデューサー・DJのスティーヴ・アオキ氏に購入されたことにより、一気に人気になりました。


破損や紛失するリスクがない

NFTは、ブロックチェーン上にデータを記録したデジタルデータなので、そもそも物理的に破損や紛失することがありません。

例えば、現物のアートでは移動時に破損してしまったり、単なるデジタルデータではパソコンが破損してしまったりすると、バックアップを取っていなければ紛失してしまいます。 このような物理的に破損や紛失するリスクがないことは、NFTの大きな特徴の1つです。


NFT化する時に様々な条件を設定できる

NFT化した作品が買手に渡った後、転売されても一部の報酬は作者である自分に入ってくるといった条件を設定することができます。

クリエイターにとって価値のある仕組みを作れることから、多くの業界で注目されています。


NFTの活用場所

  • デジタルアート
  • ゲームアイテム
  • ライブチケット
  • 漫画・アニメ


デジタルアート

画家のゴッホやダヴィンチなど実物の絵には高額な資産価値が付きますが、デジタルアートはコピー・複製が可能だったため高額な値段が付くことはありませんでした。
しかし、ブロックチェーン技術により、複製不可能なデジタルアートの作成が可能になりました。

※引用：teamLab公式HP

2022年3月に、お台場や豊洲で話題になったプロジェクションマッピングを提供するチームラボが「所有とはなにかを模索する」をテーマにしたNFTを発表しました。

※引用：チームラボ公式HP NFT作品『Matter is Void』

この作品のNFT所有者は、作品内の言葉を自由に書き換えることができ、言葉を書き換えると、世界中で所有されている全ての作品がその言葉になります。

その言葉によって、所有されたり展示されたりする作品数が増減するので、この作品のNFTの価値もNFT所有者の言葉により変化していくことが期待されています。


ゲームアイテム

従来のゲームでは、キャラクターなどはゲームの世界から外に出すことはできませんでした。どんなにゲームをやりこんでも、レアなキャラやアイテムの価値はそのゲームの中でしか存在価値を見出せませんでしたが、NFT化されたキャラやアイテムはゲーム外でも価値を持つようになりました。

例えば、売却して利益を出すことや、強キャラとしてほかのゲーム内で活躍させることが可能となり、ゲーム間の垣根を超えた遊び方ができるようになっています。


ライブチケット

二次流通（転売）ができない条件を設定することで、ライブチケットの悪質な転売や偽造ができなくなります。
また、仮に転売されたとしても、一部報酬がアーティスト、イベント主催者に入るように設定することができます。
さらに、唯一無二の価値を見出せることから、最近ではライブチケットを自分のものだけの記念チケットとして保存する需要も高まっています。


漫画・アニメ

漫画やアニメでもコピーや改ざんを防ぐことができます。つまり、海賊版として無料で出回っている漫画の流通を防ぐことができるようになったのです。
このようなNFT漫画やアニメーション作品の発行に携わっている企業として、人気作品を数多く生み出している集英社やスタジオジブリが挙げられます。


まとめ

NFTはブロックチェーンという技術を使って唯一無二の価値を見出せることができます。主にデジタルアート、音楽、ゲーム、アニメのように実体のない無形資産に活用されています。

クリエイターにとって、コピーや改ざんをされないうえ、転売された際に一部報酬が入ってくるという利点をもたらしました。現在、NFTはファッション業界、ゲーム業界、IT業界など様々な業界で注目されています。

個人的に、一般人にとってNFTはまだまだハードルが高く、一部のユーザーにのみ知られているものだと感じました。NFTと関連が深い暗号資産について、流出事件などのニュースから、不安を抱く人もいるかもしれません。

一方で、ジャニーズやBTSのような人気アイドルグループのライブチケットでNFT化が始まれば、20代女性をはじめ、若者を中心にもっと普及していくかもしれません。


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