暗号資産業界入りたての新卒女子がNFT特典について調べてみた(初心者向け)

投稿者: | 2022-07-15

用語解説

Web3.0

分散型インターネットのことです。
インターネットの歴史には第一世代、第二世代、第三世代と変遷があります。
Web1.0は主に情報閲覧を目的に利用されていました。情報を収集するのみで、閲覧者が編集や書き込みはできず一方通行でした。

Web2.0は閲覧者も参加できるようになったSNSが普及しました。Facebook、Instagram、YouTube等で発信者が劇的に増え、コメントの書き込みや「いいね」により発信者と閲覧者が相互に関わることができるようになりました。これらのサービスは、個人情報を登録(提供)することによって無料で利用できます。
Web2.0の問題は、無料で利用できる代わりに個人情報を提供しているため流出のリスクがあること、また大手企業に個人情報が集中してしまっていることです。
この問題を解決するためにWeb3が登場しました。

Web3.0では、ブロックチェーン技術を用いて個人情報の管理を自身でできるようになりました。従来ウェブサイトで検索すると、検索履歴データからその人の嗜好に合わせて広告が出てくる仕組みになっていましたが、そういった広告を一切表示しないようにできるブラウザも登場しています。

エアドロップ(Airdrop)

暗号資産やNFTの無料配布のことです。エアドロップを受けるためには、指定された一定数の暗号資産や特定のNFTを保有しているといった条件が設定されている場合もあります。

ホワイトリスト

NFT界隈で使われるホワイトリストとは、Airdrop、IEO※(1)、IDO※(2)へ参加した人の登録リストのことです。
ホワイトリストへ登録されることによって、良い条件で暗号資産やNFTを購入することができます。ホワイトリストの登録上限数が設けられている場合は抽選になることがあります。

※(1) IEOとは暗号資産を新しく上場する際に、暗号資産交換業者を介して投資家から資金を集める仕組み
※(2) IDOとは暗号資産を新しく上場する際に、分散型取引所(DEX)を介して投資家から資金を集める仕組み

メタバース

現実世界に近い仮想空間。イメージは細田守監督の『サマーウォーズ』の世界観です。
アバターを作って自己投影でき、服や靴などのウェアラブルアイテムを設定できます。現実世界のように土地を買って家を建てたり、イベントに参加したりと、もうひとつの「理想の世界」を自由に創造できるようになっています。

サマーウォーズの仮想空間イメージ ↓ 2020年公開サマーウォーズ公式サイト


NFT特典

「ラコステ」がブランド初のNFTを発売

公式サイト:Undw3

大手アパレルメーカーのラコステが初のNFTを6月14日に発売したと発表しました。Undw3(読み方:アンダーウォーター)
ワニが水面から顔を出す画像が、発売当初0.08 ETH(約1万3千円)で、1万1212個発売されました。1万1212個は、ラコステのポロシャツ「L1212」にちなんだものだそうです。公式サイトを確認したところ既に完売。OpenSeaでは0.2 ETHで販売されていました。

NFTの保有者には、ラコステWEB3ユニバース(Web3.0導入の独自コミュニティーサーバー)へのアクセス権が付与されます。また、エコシステムに参加できる権利、コレクター限定の共同開発商品など、ラコステの世界をデジタルと現実世界の両方で体験できる特典を得られるとのことです。

公式サイト:ラコステ「L1212」

実物付きデジタルNFT

公式サイト:CULT&RAIN

Web3.0から生まれた高級ファッションブランドCULT&RAINがスニーカーNFTプロジェクト「Genesis Drop」をローンチしました。
上記画像のNFTスニーカーは、デザインが全4種類、色の展開が5色の合計20種類あります。
スニーカーNFTの購入者には、それぞれ購入したデザインの実物スニーカーが届けられます。また、他にも購入したNFTのレア度に応じて様々な特典がステータスごとに用意されています。


下記の表に特典を一部抜粋しました。

※この特典のホワイトリストには順位があり、ランクの高いNFTの保有者に、より良い条件のホワイトリスト特典が付与されます。
この他にも、追加特典があるとのことです。詳しくは公式サイトよりご確認ください。


雑誌を買うとNFTがついてくる

金田一少年の事件簿30th(1) 限定版
5月23日に発売した『金田一少年の事件簿30th(1)限定版』にNFTデジタル特典が付きます。
30周年記念限定NFT(3Dカード)のギフトコード付きとなっており、「NFT」とは何かの説明が小冊子の裏側に記載されているとのことです。
また、限定NFTは、「レジェンド怪人&名場面3Dカード」全10種類あります。限定版1冊につき、全10種類のうち1種類をランダムで取得可能とのことです。

講談社公式サイト

~おまけ~ <OpenSea覗いてみた>

OpenSea

Openseaとは、NFTを買う、出展する、コレクションページを作ることができるマーケットプレイスです。
初めてOpenSea内をのぞいてみましたが、英語のサイトであることと、カテゴリーが細かく分かれているため初めて見た方には少し難しいかもしれません。
どんなNFTが出展されているのだろうとのぞいたところ、上記画像のような猿のNFTが多かったです。
猿のNFTが多い理由として、「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」が発行するNFTがNBAの選手をはじめ著名人に注目され人気になったことがきっかけです。BAYCの猿のNFTを保有するとクラブ(独自のコミュニティー)に参加することができ、NFTのエアドロップなどの特典を受けることができます。


まとめ

NFTにまつわる特典には、NFTを保有していると付いてくる特典と、現物商品を購入するとNFTそのものが付いてくる特典の2種類があります。
前者の方は、デジタル特典がメインでつくことが多いと感じました。今後ポップアップストアができた際の早期アクセス権やメタバースで使えるようになるアイテムなど将来価値が上がると見越した投資のような特徴がある特典が多かったです。
初めてNFTを買うなら将来の価値よりも今実際に使える特典がある方がいいなと思いました。


次回のお知らせ

「メタバースとNFTについて」「実際にメタマスク(MetaMask)のアカウントを作成してみた」



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