NFTマーケットプレイスについて調べてみた

投稿者: | 2022-11-04

2023-04-28 (New)


TwitterのアイコンにNFTを設定して自身を表現したり、InstagramでNFTを紐づけた投稿でシェアしたりと、NFTを見かける機会が増えてきたように思います。
また、コレクションのみならず、NFTを使ってゲームで遊んだり、管理者不在の分散型で自律的に機能する組織、いわゆるDAOの貢献者に対して配布したりと活用の幅も広がっています。

今回は、NFTを売買できるマーケットプレイスにはどういったものがあるのかを調べてみました。
分散型アプリケーション(dApps)のデータ分析を提供しているDappRadarで取引高が上位のマーケットプレイスや、日本発のマーケットプレイスをいくつかご紹介いたします。

DappRadar

海外発のNFTマーケットプレイス

OpenSea

OpenSeaは、取引高・取引者数が最も多いNFTマーケットプレイスです。

NFTを用いたブロックチェーンゲームとして先駆けの「CryptoKitties」が登場した2017年にリリースされたこともあり、老舗のマーケットプレイスと言えます。

OpenSeaには、5つの特徴があります。

  1. NFTジャンルが豊富
    デジタルアート、ゲームアセット、トレーディングカード、ユーティリティートークン等の幅広いジャンルのNFTを取り扱っています。
  2. 販売手数料が相対的に安価
  3. 複数の販売方法
    OpenSeaの販売方法は主に3つあり、固定価格での販売、価格オファーによる販売、そしてオークション形式による販売です。
  4. 著名アーティストが制作したNFTを購入できる
    アメリカの著名なデジタルアーティストBeepleや、ロックバンドUVERWorld Takuya∞の作品などが購入できます。
  5. ロイヤリティを設定できる
    NFT販売で最大10%のロイヤリティをスマートコントラクトにより設定することができます。
    ロイヤリティとはNFT作品が二次流通された際に、制作者に支払われる手数料のことです。

Magic Eden

Magic Edenは、ソラナ(Solana)チェーン上のNFTを売買できるNFTマーケットプレイスです。
ソラナチェーンを採用している理由として、イーサリアム(Ethereum)チェーンでNFTをミント・売買する場合に比べて、手数料が安いことや、処理速度が速いことが挙げられています。

Magic Edenは、ソラナチェーン上のNFTにおいて最も取引されているマーケットプレイスです。直近数ヶ月におけるソラナチェーン上のNFT取引高上位は、「Okay Bears」、「DeGods」、「y00ts: mint t00bs」、「ABC」となっています。

Magic Edenは、2022年10月からイーサリアムのNFTにも対応したことが発表され、ユーザー数やトランザクション数の拡大が期待されています。

一方で、ソラナチェーンは2022年4月に世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaでも対応することが発表されました。 各NFTマーケットプレイスにおいて、様々なチェーンに対応する動きが見られています。


LooksRare

LooksRareは、2022年1月にリリースされたイーサリアムチェーン上のNFTを売買できるNFTマーケットプレイスです。

同じイーサリアムチェーン上のOpenSea とは主に$LOOKS というネイティブトークンが発行されている点で異なります。
対象のNFTコレクションを取引した場合や、期間中に一定量の取引を行った場合に、$LOOKSが付与される仕組みになっています。 このような新しい仕組みにより、ユーザーが取引するモチベーションを高めています。


X2Y2

X2Y2は、2022年にリリースされたNFTマーケットプレイスで、イーサリアムチェーン上のNFTの中でも、コレクティブとアートを中心にさまざまなカテゴリを取扱っています。

「Bored Ape Yacht Club」、「ENS: Ethereum Name Service」、「Azuki」と話題を集めたコレクションやドメインネームの取扱いもあります。
同じイーサリアムチェーン上のOpenSea とは主に日本語に対応している点で異なります。


Blur

2023年に入り、Blur という新興のNFTマーケットプレイスが注目されています。

暗号資産情報を提供するCoinGeckoによれば、2023年2月のマーケットシェアでは、一時NFTマーケットプレイス最大手OpenSeaを凌ぐ勢いをみせています。

主な6つのNFTマーケットプレイスにおけるBlurのマーケットシェアは56.8%、取引高は10億7,000万円ドルを超えました。

Blurが人気になっている理由の1つとして、アグリゲーターの機能を持っていることが挙げられます。NFTアグリゲーターについてはこちらの記事をご覧ください。

また、プラットフォーム内で使用できるBlurトークンのエアドロップが2023年2月14日に発表され、複数の大手暗号資産取引所に上場しました。

エアドロップの条件は以下の通りでした。

・過去一定期間において、BlurでNFTを取引したトレーダー

・「Care Packages」対象者

・NFTを出品したクリエイター

プラットフォームを利用することで、Blurトークンの上場前に行われた3度のエアドロップ「Care Packages」の配布量が決定される仕組みになっていたこともあり、取引高・取引者数が一気に増加したようです。


日本発のNFTマーケットプレイス

tofuNFT

tofuNFTは、2021年11月に暗号資産アプリのコイン相場を運営する株式会社COINJINJAが、ブロックチェーンゲームOasysとパートナーシップを締結してリリースされた多言語展開・マルチチェーン対応のNFTマーケットプレイスです。
海外でリリースしたため、言語選択が豊富で、アジア圏を中心に全部で12言語を選択することができます。
さらに、イーサリアムチェーンのガス代高騰の背景から、アバランチ(Avalanche)チェーン、アスター(Astar)ネットワーク、ポリゴン(Polygon)チェーンなどの28種類のブロックチェーンに対応しています。
tofuNFTはブロックチェーンゲームのNFTと ※コレクタブルNFTに特化しています。
※コレクタブルNFTとはコレクションを楽しめるNFTのこと。SNSのアイコンとして使うユーザーが多い。


~余談~
tofuNFTとMetamaskを接続し、AstarのNFTを獲得してみました。
初めてtofuNFTにアクセスしましたが、UIがシンプルで分かりやすく日本語もあるため初心者の方でも安心して利用できると感じました


PLT Place

PLT Placeは、Hashpalette社が運営するNFTマーケットプレイスです。

NFT購入方法として、パレットトークンだけでなくクレジットカード払いにも対応しています。また、NFT購入時に発生するガス代が無料であることも特徴です。

今後は、クロスチェーン対応ということで、イーサリアム等、他のブロックチェーンにNFTを移行することができるようになります。

現在、「Palette(パレット)」上のサービスとしてリリースされているブロックチェーンゲーム「CryptoNinja Party!」や「ELF Masters(エルフマスターズ)」のNFTを購入することができます。

PLT Place

NFTをのぞいてみたところ、アイコンとして使いたいNFTがあったのでご紹介します。
こちらのNFTは620PLT(約8,500円/現時点価格)で販売されていました。
レア度がSR(スーパーレア)のNFTとのことです。髪型と服装やアクセサリーの色の配色がかわいいのでお気に入りです。

他にも各プロジェクトやクリエイターとコラボレーションしているキャラクターデザインがありました。



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