テクニカル指標 RSI (相対力指数)


■指標の分類
テクニカル指標は、指標の性質によって、大きくトレンド系、オシレーター系、に分類されます。
その中で、オシレーター系指標は、相場のトレンドの強さや強弱を表す指標となります。

※テクニカル分析についてはこちらの記事で概要を紹介しています。

今回は、オシレータ系指標の中でも、RSIについて説明します。

RSI(相対力指数)
RSI(Relative Strength Index)は相対力指数と言われており、一定期間の相場の値動きに対する値上がり幅が占める割合で、買われすぎか、売られすぎかを判断する指標です。


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表示方法

チャートをTradingViewに切り替え、画面上部の「テクニカル指標」を選択し、インジゲーター画面を表示します。
インジゲーター一覧の中から、「RSI」を選択すると、チャートの下側に表示されます。
RSIの右横の「設定」を選択すると、パラメーターや線の色などのスタイルを変更できます。

RSIの期間設定のデフォルトは「14」日間に設定されており、一般的に「9」日間または「14」日間が多く使用されています。


計算方法

RSIは以下の計算式で算出されます。

一定期間の値上がり幅の平均 ÷ (一定期間の値上がり幅の平均 + 一定期間の値下がり幅の平均) × 100


活用方法

RSIは一定期間内で、0~100%の範囲内で推移します。


一般的な判断基準

RSIが30%を割り込むと売られすぎのため買いサイン

RSIが70%を上抜けると買われすぎのため売りサイン

RSIはトレンドと反対方向の売買を行う、いわゆる逆張りで使用されることが一般的です。

値上がり幅の比率が高い場合
RSIが50%以上の場合、相場の上昇圧力が強まっているといえます。さらに、その状況で相場が上昇し続けた場合、買われすぎのため売りサインと判断できます。

値上がり幅の比率が低い場合
逆に、RSIが50%以下の場合でさらに下落し続けた場合、売られすぎのため買いサインと判断できます。



注意点

RSIは急落や急騰した場合など相場が大きく動いた際は、0%または100%付近の数値から横ばいとなり、動かなくなってしまうことがあります。このような急激な値動きや強いトレンドが発生しているタイミングでは指標として機能しなくなる場合があります。

よって、RSIはレンジ相場のような横ばいの相場、そして緩やかなトレンドが発生した場面で効果を発揮するといえます。