「ステーキングって何?どんな仕組みなの?」
「ステーキングで利益を得る方法を知りたい」
ステーキングという言葉を聞いたことはあるけれど、その仕組みや利益をついてよくわからない方も多いのではないでしょうか?今回は、暗号資産ステーキングを検討している方に向けて、ステーキングの基礎知識から報酬がもらえる仕組みについて詳しく解説します。
また、後半ではステーキングの始め方とステーキング報酬の税金についても紹介します。これを読むことで、ステーキングで効率よく報酬を得られるようになるでしょう。
暗号資産ステーキングとは?
ステーキングは暗号資産を保有しているだけで追加の報酬を得る方法です。魅力は主に2つあります。
1つ目は、アクティブな取引をせずに利益を生み出せるため、忙しい投資家にとっても管理が容易であることです。
2つ目に、伝統的な金融商品よりも高い利回りを提供することが多い点です。たとえば、特定のステーキングプログラムでは年間約5%から20%の利回りを提供している場合があります。実際に、OKCoinJapanのステーキングサービスでは一部のトークンに対して最大18%(※1)の報酬を提供しています。
(※1)2024年4月時点
ステーキングで報酬が貰える仕組み
ステーキングは主にProof of Stake(PoS)アルゴリズムに基づいています。このシステムでは、暗号資産の保有者がブロックチェーンネットワークのセキュリティ維持に寄与することで報酬を得ることができます。
具体的には、保有者は自分の暗号資産をネットワークに「ステーク」することにより、取引の検証プロセスに参加し、その見返りに報酬を受け取ります。
Proof of Stake(PoS)とは
Proof of Stake(PoS)アルゴリズムは、ブロックチェーンネットワークの合意形成とセキュリティ維持を目的としたコンセンサスアルゴリズムの一つです。このシステムでは、取引の検証者(バリデーター)が選出され、新しいブロックを生成します。バリデーターは、保有している暗号資産の量(ステーク)に基づいて選ばれるため、より多くの暗号資産をステークしているユーザーがバリデーターとして選ばれる確率は高くなります。
PoSアルゴリズムの主な特徴は次のとおりです。
- エネルギー効率
- Proof of Work(PoW)に比べて、PoSは計算量が少なく、エネルギー消費が大幅に低減されます。
- セキュリティ維持
- 大量の暗号資産を保有し、ステークすることでネットワークへの貢献が認められるため、システムを悪用しようとするインセンティブが減少します。
- 自立分散化の促進
- ステークすることで報酬を得られるため、より多くのユーザーがネットワークの維持に参加する動機付けがされます。
PoSアルゴリズムは、Ethereum 2.0などの暗号資産プロジェクトで採用されており、将来的にはより多くの暗号資産プロジェクトがPoSへ移行する可能性があります。このアルゴリズムは、持続可能で安全なブロックチェーンネットワークを目指す上で重要な役割を果たしています。
PoSとPoW(Proof of Work)の違い
PoW(Proof of Work)
「計算作業(Work)を伴う承認プロセス」を意味します。マイナーは、ブロックチェーン上で次のブロックに含めるトランザクションデータを承認する際、特定のハッシュ関数を用いて生成されるハッシュ値がネットワークの設定する閾値を満たすようなナンス値を見つけ出す必要があります。
このプロセスを通じてデータの整合性とセキュリティが保証され、条件を最初に満たしたマイナーがトランザクションデータの承認者となり、マイニング報酬として暗号資産を受け取ります。この作業により、ネットワークは保護され、ブロックの生成が促されます。
PoS(Proof of Stake)
「保有(Stake)による取引の承認」を意味します。暗号資産を保有している者にランダムにトランザクション承認の権利が付与され、承認者として選ばれた人がブロックチェーンにトランザクションデータを記録します。
ランダムとはいえ、暗号資産を多く、また長く保有している者ほど承認の役割を割り当てられる確率が高まります。その結果、配布される暗号資産の量も増えます。
ステーキングのメリット
- 暗号資産を保有しているだけで報酬がもらえる
- 利率が高い
- エコシステムの一員になれる
ステーキングを行う最大のメリットは、短期的なトレードを必要とせずに、暗号資産を保有しているだけで継続的な利益を得られることです。具体的には、市場の価格動向を常に監視したり、売買のタイミングを見極める必要なく、暗号資産を単に保持しているだけで報酬を受け取れます。
また、長期投資を考えている人に適しています。利率は通常の銀行預金よりもはるかに高く、安定した報酬を期待できるため、インフレによる購買力の低下をカバーする手段としても有効です。
さらに、ステーキングは先述した通り、個々の貢献によってネットワーク全体の安定性が向上するため、投資と同時に暗号資産エコシステムを支える一員となることもステーキングの大きなメリットです。
ステーキングのデメリット
- 価格変動に伴い資産価値が下落するリスクがある
- ロック期間中は売買や送金ができない
- 収益は一律ではなく、時には期待ほど得られないこともある
ステーキングには価格変動リスクが常に伴います。ステークされた通貨の価値が下落した場合、報酬を受け取る際にはその価値が大きく減少している可能性があります。また、ステーキングには資産を一定期間ロックする必要がありますが、ロック中は売買や送金ができなくなります。
さらに、ステーキングには技術的な側面があり、適切な取引所やウォレットの選択、操作の理解が必要になります。このため、初心者には敷居が高い場合もあります。最後に、全てのステーキングが均等な報酬を提供するわけではなく、場合によってはリターンが非常に低いこともあります。
ステーキングとレンディングの違い
ステーキングとレンディングは収益の獲得手段に大きな違いがあります。ステーキングはブロックチェーンの検証プロセスへの貢献を通じて報酬を得る方法に対して、レンディングは自分の持っている暗号資産を他者に貸し出して、定期的な利息を収益として得る方法です。
- ステーキング
- ネットワークの検証プロセスに参加して収益を得る。
- ブロックチェーンのセキュリティ維持に貢献する。
- Proof of Stake モデルのブロックチェーンで使用される。
- レンディング
- 貸出した暗号資産に対して利息を得る。
- 貸し出しという形で他人やプラットフォームに通貨を提供する。
- 市場の貸借需要を利用した収益化手段。
- 返済義務がある従来の融資モデルに基づく。
このように、ステーキングとレンディングは、暗号資産を利用して収益を得る方法として共通点がありつつも、その機能と目的において明確な違いがあります。
ステーキングの利率一覧
OKCoinJapanのステーキング年率一覧です。
ステーキングプラン
ステーキング期間の定めがない「フレキシブル」プランと、ステーキング期間が定められた「定期」プランを選択できます。
複数のステーキングプラン(期間)を並行して利用できます。追加でステーキングを行う場合は、すでにステーキング中の資産とは区別されます。
1.フレキシブルプラン
フレキシブルプランでは、解除手続きを行うまでステーキングが継続されます。中途解除手数料はなく、いつでも解除ができます。
2.定期プラン
定期プランでは、選択期間満了時にフレキシブルプランに自動変更され、ステーキングが継続されます。
満了後に改めて定期プランを申請したい場合や、ステーキングの継続を希望しない場合は、解除手続きを行ってください。いつでも解除可能ですが、期間満了前に解除を行うと中途解除手数料が発生します。
対象の暗号資産によっては、定期プランにおいて全利用者から受付けできる数量の上限をそれぞれ設けています。
各プラン(期間)において、全利用者のステーキング中の数量が上限に達した場合は、受付を一時停止します。また、上限数量は、ステーキング状況により随時変更されます。
ステーキング報酬の詳細
推定年率は、日次で得られるステーキング報酬を年次(365日)換算した場合のステーキング資産(元本)に対する割合です。
推定年率は、対象暗号資産のステーキングプラン及び期間により異なります。また、ステーキング状況によって変更になる場合がありますので、最新の推定年率はステーキングページでご確認ください。
ステーキング期間中に発生する報酬は、毎日16:00時点に報酬管理ページに表示されている推定年率をもとに算出されます。
申請時の推定年率がステーキング期間中、固定適用されるわけではありません。
ここからはOKCoinJapanのステーキングサービスの流れを解説します。
STEP1.ステーキング銘柄を購入または入庫する
まずはステーキング対象の暗号資産を購入または入庫します。暗号資産を保有していない人は、ステーキングに申し込みたい暗号資産を購入する必要があります。
ステーキング対象銘柄は下記です。※2024年5月時点
- SOL
- TRX
- PLT
- ZIL
- APT
- IOST
- XTZ
- ASTR
- SUI
STEP2.ステーキングへ申し込む
1.トップページのナビメニュー「収益」_「ステーキング」をクリック
2.ステーキングしたい銘柄を選んで「申請」をクリック
3.最小数量を入力して「申請」をクリック
ステーキングの申請状況は報酬管理ページにてご確認いただけます。
OKCoinJapanのステーキングの特徴
- 国内唯一の銘柄を取り扱っている
- 報酬年率が高水準
- 期間を選択できる
特徴1.国内唯一の銘柄を取り扱っている
国内取引所が提供するステーキングサービスの中で、OKCoinJapanのみが取り扱う暗号資産(※1)は3銘柄あります。
- SUI
- ZIL
- APT
特徴2.報酬年率が高水準
最も高い年率は、PLT60日プランの18.88%(※1)です。これは、国内取引所が提供するステーキングサービスの中でも高水準(※2)となります。
特徴3.期間を選択できる
「フレキシブルプラン」と「定期期間」を選択できます。さらに「定期期間」では、「15日」「30日」「60日」「90日」の中から選択可能です。(期間は銘柄によって異なります)
フレキシブルプランは、途中解約の手数料は不要で、いつでも解除できます。
(※1)2024年5月時点
(※2)自社調べ
ステーキングの税金について
- 雑所得の分類:
- 現行の税制下では、ステーキングによって得られる報酬は原則として「雑所得」に分類されます。これは、暗号資産ステーキングの報酬が特定の事業活動やサービス提供の対価ではないためです。
- 総合課税の対象:
- ステーキングからの収入は給与所得や他の所得と合わせて総合課税の対象となります。受け取ったステーキング報酬の時価が総収入として算入され、全ての所得を合算した上での税率が適用されます。
- 事業所得の可能性:
- 年間の暗号資産からの収入が300万円を超える場合、事業所得とみなされることがあります。特に、適切な帳簿書類を保持している場合にこの分類が適用される可能性が高くなります。
- 帳簿書類の保存がある場合:
- 帳簿書類の保存がある場合、原則として事業所得と見なされます。
- 帳簿書類の保存がない場合:
- 帳簿書類の保存がなければ、ステーキングの収入は雑所得(業務に係る雑所得)として扱われます。
- 帳簿書類の保存がある場合:
- 年間の暗号資産からの収入が300万円を超える場合、事業所得とみなされることがあります。特に、適切な帳簿書類を保持している場合にこの分類が適用される可能性が高くなります。
暗号資産ステーキングのFAQ
Q.ステーキングとフラッシュディールの違いは何ですか?
報酬の支払いタイミング:ステーキングは毎日報酬を得ることができる一方で、フラッシュディールはロック期間終了後に入出金口座へ一括付与されます。
実施の頻度:ステーキングは常時申請可能(受付上限に達した場合を除く)ですが、フラッシュディールは特定の期間のみ申請可能です。
中途解除の可否:ステーキングで申請した暗号資産は期間中いつでも解除可能ですが、フラッシュディールは期間中は資産がロックされるため期間満了まで暗号資産を解除できません。
Q.ステーキング報酬の計算はいつから始まりますか?
16:00より前の申請は翌日の16:00から、16:00以降の申請は翌々日の16:00から、ステーキング報酬の計算が開始されます。
また、報酬付与開始日は、報酬起算日の翌日から発生し、毎日16:00以降に「入出金口座」に自動で付与されます。
Q.ステーキング報酬はどこで確認できますか?
報酬管理ページから確認できます。
オーケーコイン・ジャパン編集部は、暗号資産の取引経験者やブロックチェーンに深い知見を持つメンバーで構成されています。これから暗号資産を始める方々や、暗号資産トレードの腕を磨きたい方々に向けて、暗号資産と投資について正しく理解していただき安心して取引できるように執筆しています。/運営元:オーケーコイン・ジャパン株式会社