
暗号資産市場と伝統的な金融市場は、強い相関関係があるままのようだ。
暗号資産は先週前半では独自の動きで、他の金融商品の動きから逸れたように見えたが、株式インデックスの大幅な落ち込みをきっかけにして、BTCやETHなどの主要暗号資産も下落した。
先週、国際通貨基金(IMF)主催の討論会で、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は下記のように述べた。
次回5月3日、4日に行われる米連邦準備理事会(FOMC)会合について、50bpの利上げが検討されるだろう。
金融引き締め政策に積極的なスタンスを示すタカ派の発言により、市場は急落。
4月28日に発表される1~3月期の米GDP速報値や米政策の次の段階を決定していく次回FOMCに注目となる。
BTCテクニカル分析:ブレイクダウン

BTCは40,000USDTを下回り、先週最初の水準に戻っている。
今のところ、先週安値の水準がサポートとされているが、反発が見られなければ、さらに下値を試す展開を予想するトレーダーは多いとの見方がある。
ETHテクニカル分析:安値を探る展開

ETHは、BTC同様に下落。先週の月曜日以降で初めて3,000USTDを割り込んだ。
先週安値2,880USTD付近で反発できるかが焦点となりそうだ。
Defi:Total Value Locked(TVL)
$172.97B on April 22, 2022

Aurora上のレンディングプロトコルがガバナンストークンBastion Protocol (BSTN)のリリースと併せて900万ドルの資金調達を公表
NEAR 最大の分散型金融プロトコルBastionが先週900万ドルの資金調達を行ったことが分かった。
AuroraはNEAR上に構築されたEVM互換のあるイーサリアムレイヤー2で、Aurora上に構築されたDeFiレンディングプラットフォームBastionの資産の総ロック量(TVL)は既に600万ドルに到達しているとのこと。
今回の資金調達ラウンドは、Three Arrows Capital主導で行われた。資金調達のシリーズAラウンドは、BastionのガバナンストークンBSTNのローンチと同時に行われ、ユーザーはプラットフォームでの貸し借りまたは2つのプロトコルでのロックドロップを行うことにより、プレマイニングに参加した場合にトークンのクレームが可能。トークンの最大供給量は50億枚であるが、希薄化された価値でローンチされた。
NFT:LimeWireがデジタルコレクティブルズのプラットフォームを立ち上げるため1,000万ドル以上の資金を調達
LimeWireは、かつて同じサービス名称でGnutella P2Pプロトコルを利用してユーザー同士でファイル共有できるソフトウェアを公開していた企業だ。そのLimeWireが、近く発表される音楽に特化したNFTマーケットプレイスの立ち上げのため、プライベートトークンセールで1,000万ドル以上の資金を調達した。
Kraken Ventures、Arrington Capital、GSR Venturesが主導する今回の資金調達ラウンドは、LimeWireにチームの成長、パートナーシップの構築、アーティストの支援、そしてサイトのコンテンツを収集・選別・編集する手段を提供するとしている。
投資家は、取引手数料の割引、コミュニティー特典、企業イベントへの参加を含むプラットフォーム全体で複数のユースケースをもつトークンLMWRへの早期アクセス権を受け取ることができ、さらに、トークンの保有者はマーケットプレイスでどのアーティストが支援され、取り上げられるかの決定に加わることができるという。
LMWRのパブリックセールは、NFTマーケットプレイスのリリースに向けたキャンペーンとして、今年の後半に実施される予定。
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高校生の時に好きな企業の株を買ったことがきっかけでマーケットに興味を持つ。大学で経済学を専攻後、野村證券で営業に従事。2015 年から為替トレードを始める。地元のパン屋さんとの繋がりからトークンエコノミーに興味を抱き、2020 年からクリプト業界に参入。