暗号資産『スイ(SUI)』とは?

投稿者: | 2023-10-23
OKCoinJapan(暗号資産取引所)にて、2023年10⽉に取り扱いを開始した暗号資産『スイ(SUI)』
本ページでは、Suiネットワークの基本情報やエコシステムについてご紹介いたします。

概要

・Suiはレイヤー1ブロックチェーンであり、ユニークで、スケーラブルかつ安全なスマートコントラクトプラットフォーム

プログラミング言語Moveベースで、クリエイターや開発者がユーザーフレンドリーな体験を構築できるプラットフォーム

並列処理により、低コストかつ高い処理能力で幅広いアプリケーションをサポート


SUIの基本情報

Sui ネットワークを開発するMysten Labsは、2019年に米国の旧Facebook社で始まったステーブルコインプロジェクト「libra」のコアチームから派生して設立され、ブロックチェーンDiem (ディエム)やプログラミング言語Move (ムーブ)を開発した高い技術力を持つメンバーが設立したプロジェクトです。
ブロックチェーンの設計においては、次世代の10億人が関わることが前提とされており、先のレイヤー1ブロックチェーンにおけるいくつかの重大なペインポイントを克服することが念頭に置かれています。

コンセンサスアルゴリズムには、Delegated Proof of Stake (DPoS)が採用されています。Suiにおいては、Narwhal(Mempool)とBullshark(コンセンサスエンジン)という2つの仕組みがあり、より高速なデータ処理が可能となっています。


特長

1. Suiでは、プログラミング言語Moveを改良した「Sui Move」と呼ばれる言語が用いられています。Moveとの違いとして、各アセットが型付きオブジェクトとして表現され、すべてのオブジェクトがステーブルかつグローバルに一意のIDを持つことが挙げられます。なお、他の多くのブロックチェーンではアカウントを中心としたデータモデルを採用しています。

これにより、開発者はオブジェクトのタイプを定義することで、あらゆるアセットをモデル化することができます。また、トランザクション処理においては、データを独立したオブジェクトに並列化して、同時に検証することができます。

2. Suiネットワークでは、トランザクションの最終検証(ファイナリティ)が1秒未満~5秒以内で実現できるとされていることです。
例として、イーサリアムのファイナリティは最長15分、ArbitrumやSolanaでも15秒~40秒程かかるとされています。

3. バリデーターは、キャパシティを水平にスケールできるため、スケーラビリティを無限に拡張できます。これにより、低コストで多くの処理を実現することができます。
なお、直近でSuiネットワークのテストネット上で実測された最高のTPS値は297,000TPSとなっています。
参照:https://blog.sui.io/sui-performance-update/


Sui ネットワークの状況については、SUIの公式ウェブサイトにて確認できます。

例えば、メインネットをローンチしてからわずか半年間程で、アカウント数やトランザクション数が伸びていることが分かります。

【アクティブアカウント数】625万アカウント

【トータルトランザクション数】10億4,700万件

【デイリー最高トランザクション数】6,580万件


SUIトークン

暗号資産SUIはSui ネットワークのネイティブトークンとしての主に以下の目的で使用されます。

・バリデーターへのステーキング(ネットワークの安全確保及びステーキング報酬を得るため)

・ガス代(ネットワーク手数料)の支払い

・SUIネットワーク全体の基礎となるオンチェーントランザクションの促進

・ホルダーへのガバナンス参加権利の付与


※2023年10月17日時点(CoinMarketCap)
【時価総額】約527億円
【時価総額ランキング】第90位
【発行可能上限】10,000,000,000 SUI
【循環供給量】約860,392,960 SUI ※一般的に、市場に流通している枚数を指します

SUI価格推移

SUIは、2023年5月3日にグローバルマーケットに上場しました。
日本でも馴染みのある方も多いSNSのFacebookを展開する米Meta社のコアチームによって設立されたこともあり、日本人ユーザーを含めて市場での関心が高まり、上場日に価格は高騰しました。
上場から半年しか経過していませんが、既にグローバルマーケットでは40を超える暗号資産取引所で取扱いが開始されるほどの人気銘柄となっています。


エコシステム

以下の図は、主なブロックチェーンネットワーク上のDefiプラットフォームにおける預り資産を表すTotal Value Locked(TVL)を比較したものになります。SuiのTVLは他のチェーンに比べて直近3ヶ月で急速に勢いを伸ばしていることが確認できます。


【Umi Aggregator】
「Umi Aggregator」は、Suiネットワーク上で稼働するDEXアグリゲータです。
Umi Labsによって開発されており、これまでハッカソンやアイデアソンで優勝実績があります。OKCoinJapanのメンバーも参加した2023年6月の「Sui Builder House Kyoto」においても、既存プロジェクト部門で1位を獲得しました。

「IVS Crypto 2023 KYOTO」Suiの公式イベント「Sui Builder House Kyoto」にて

「Umi Aggregator」では、Sui Wallet、Suiet、Ethos Walletなどをはじめとした9種類のウォレットを接続することができます。
SUIやステーブルコインを含めた39種類のトークンが取り扱われており、複数のDEXの流動性が統合されているため、ユーザーは最適な取引価格でトレードを行うことができます。また、リバランスメカニズムを備えた通貨バスケットプールにより、エコシステムへの流動性提供という役割も果たしています。


【Abyss World】
Abyss WorldはSuiネットワーク上であるRPGゲームです。Abyss WorldではNordinia(仮想世界)とHeroic Souls(人物)という2つの構成要素があります。プレイヤーはHeroic Soulsを操作し、Nordinia の侵攻を止める必要があります。Heroic SoulsはNFTであり、プレイヤーはSuiネットワークのNFTマーケットプレイスで購入できます。

Abyss WorldのネイティブトークンであるAWTはインセンティブとして設計されています。このトークンはDEXでも購入でき、ゲーム内でキャラクターのアップグレードに利用されます。


【Suiet】
SuietはSuiネットワークのウォレットです。ユーザーは分散型アプリケーション(dApps)への接続、トークンの転送およびエアドロップの取得など様々な用途で利用できます。Suiet内には既に多くのweb3機能が実装されており、例えば、ユーザーは直接Suietのアプリ内でNFTをミントでき、保有しているNFTを売却することもできます。


2023年10月17日時点で、国内暗号資産取引所においてSUIを取り扱っているのはOKCoinJapanのみとなります。

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